CATEGORY:製作日記

2013年04月25日

14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3

その2の続きです。

14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
紙箱収納部は上手くいったので、次は撃針収納部の革を縫いつけます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
縫付完了。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
早速、撃針を挿入してみます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
程良く入りました。指先の力だけで抜くことも可能になりました。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
最後にフタを縫いつけます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
縫い付け完了。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
紙箱を挿入して・・・


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
ループをくぐらせフタをしてみます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
先端に、留めボタンの穴を開けます。この穴も旧軍タイプに似せるため、しずく型を使用します。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
上手く入るかな?


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
綺麗に収まりました。ヨカッタ・・・。少し余裕がある感じに仕上がりました。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
つまり、これがココ(拳銃嚢本体)に縫われるワケで。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
今縫ったばかりのものを早々に外していきます。んー、何かもったいない?


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
いまから左の仮台座の縫い穴を、右、拳銃嚢本体に開けていきます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
穴あけ用の台座を拳銃嚢に合わせて・・・


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
縫い線を軽くケガいておきます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
新しい縫い穴を開けていきます。もう後戻りはできません。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
穴あけ完了。青線が既存の穴で、白線が新規に開けたものです。既存の穴は下へ行くほどすぼまっているのが分かります。紙箱が入らないわけです(笑


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
では、拳銃嚢本体に紙箱収納部の革を縫いつけていきます。この部分から縫っていきます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
縫い終わったら都度、表面を確認してみます・・・


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
若干既存の縫い穴が見えてしまいます。これはもう仕方ないですね。本当は既存の縫い穴を覆い隠したかったのですが、これ以上収納部を下方へずらすと、クラムシェル型のフタと干渉して、フタが閉まらなくなる恐れがありますので、今回は目一杯上方へ縫いつけることにしました。その結果、既存の穴が見えてしまった、という感じです。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
続いて側面を縫います。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
完了。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
次は反対側。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
こちらも完了。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
作業はどんどん進みます。予備撃針収納部を縫います。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
完了。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
お次はフタ。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
フタも縫付完了。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
早速、紙箱を入れてコンディションの確認。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
フタをして・・・

14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
ボタンに留めます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
更に拳銃嚢本体のフタを閉めてみます・・・やはり当初の予想通り若干、干渉してしまいややフタが浮き気味な感じがします。しかし目一杯紙箱収納部を上方へずらして縫いつけていますので、これ以上の修正は無理です。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
そして、最後に各部を縫いつけていきます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
拳銃嚢の先端の丸い部分も縫います。これは駒縫いと呼ばれています。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
最後にこの部分を縫い合わせれば完成。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
無事縫い終えたら・・・


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
最後に糸を切り全作業終了です。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
やっぱり、やや浮いた感じ・・・。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
正面から見ると、わりと普通に見えます(←無理から?)


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3
最後に実物と比較してみました。実物、レプリカ共に紙箱を収納した状態です。
こうやってみれば、特に遜色なく見えます・・・よね??(←無理から!!

さて、編集下手でとっても長くなりましたが、これで「14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修」の紹介を終了します。

今回も最後まで読んで下さいました皆さまに厚く御礼申し上げます。

しかし、作業もさることながらその最中に分かりやすく写真を撮るのって難しいですね。デジカメのボタンは右手で操作するので、必然左手で作業をしている体で写真を写します。くだらない情報ですがセカンド木村は左利きではありません。それっぽい写真を撮るため止む無くそのようにしているだけなんです。

でくの房@セカンド木村


追加画像↓
14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修 その3




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Posted by でくの房  at 22:49 │Comments(7)製作日記

COMMENT
Aussie1 さんのミクシーから来ましたmaimai といいます。
南部のカート入れの件面白く読ませていただきました。
米国在住の日本人コレクターとのやりとりで、実物でも紙箱2個を入れると
ふたが閉まらないことを伺いました。
本来は、5x5=25個の正方形の箱を入れるようです。
その箱は珍しいようであまり見かけませんが、自分は、いただいた写真を
持っています。ずっと放っておいたのですが、近いうちに自分のページで
公開したいと思います。ご参考にして下さい。
yonyon というモデルガンのページを書いています。
よろしくお願いします。
Posted by maimai at 2013年11月15日 17:56
maimai様

コメントをありがとうございます。
なんと、驚きの事実が!?正方形の紙箱が存在したのですか?
当方全く知りませんでした。

紙箱収納部に紙箱が入りにくいのは経年による革の収縮等によるもの、と勝手に判断していたのですが、正方形の紙箱の存在によってここら辺の常識が覆ってしまうかもしれませんね。

yonyonホームページ内での画像を楽しみにしています。
Posted by でくの房 at 2013年11月15日 22:51
取り急ぎ記事を書きました。下記で公開しました。

http://www7a.biglobe.ne.jp/~yon-yon/column/Nippon/box/index.html

実験していないので、何とも言いがたしですが実物でも
カートボックス2個が入らないのは間違いないです。
Posted by maimai at 2013年11月16日 17:03
maimai様

画像拝見しました。
「あらま!?こんなのがあるんだ」と驚いています。
貴重な画像を有難うございました。
本当のところはどうだったかは分かりませんが(両方正解かも?)、私もこの頁の最後に画像を追加しました。紙箱は実物ではありませんが、実物より採寸した紙箱を実物の拳銃嚢へ納めたところです。もちろん、フタを閉じる事が出来ます。

もしこれを読んでいる方でより詳細なことをご存知な方は、ご遠慮なくご意見等ください。
Posted by でくの房 at 2013年11月18日 21:40
聞いた話では、「弾箱を出す時は全部装填する時。弾がダメにならないなら箱自体は潰れてもよし!」って感覚だったと聞いた事があります。
弾箱一つで15発、十四年式が8発×マガジン2本(本体+予備)に込めたら一箱でちょうど使い切れますよね。

因みに鉄道兵だった私の祖父(故人)は、携行する時は拳銃帯革に付ける予備弾入れもホルスターの弾入れも使わなかったそうです。
拳銃なんてそんなにバカスカ撃つもんじゃないからそれで十分とか昔言ってました。
Posted by グリ at 2014年05月21日 20:47
すみません、maimai様の5×5発箱の記事は読んでませんでした。
確かに小銃用の弾薬盒は弾を保護する為に弾箱がすっぽり入りますもんね(他国の弾薬盒も大体弾箱ごと入れますし)

と、なると、5×5発弾箱から15発弾箱に移行する時期が大体初期型と呼ばれてるホルスターから後期型ホルスターの規格に生産が移行するのと一致して、
古い5×5発時代の弾から優先的に使われたり使用期限の到来で破棄されたりであまり残ってないのかも知れませんね(弾は本体と違って消耗品)
Posted by グリ at 2014年05月21日 22:30
グリ 様

メッセージを有難うございます。
グり様が推測されますように、初期タイプには5×5の紙箱が存在したのかもしれませんね。参考までに、米国在住の某日本人コレクターさんのお話によりますと初期型、中期型、後期型いずれのホルスターにも15発の紙箱を2個収納することが出来たそうです(わざわざ試してくださいました)。

拳銃は攻撃要素よりは護身や象徴的な扱いに位置していたと思いますので「拳銃嚢も予備弾嚢もフル満タン」といったような状況ばかりではなかったかとも思われます。お祖父様のお話を有難うございました。
Posted by でくの房@セカンド木村 at 2014年05月22日 20:29
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