CATEGORY:お知らせ・その他
2014年03月24日
帆布(はんぷ)工場を見学してきました。
さてさて、昨年末以来でお久しぶりでございます。セカンド木村です。
今日は仕事をサボっ・・もとい、工場見学「研修」に行ってまいりました。
何の工場見学かといいますと、帆布(はんぷ)生地の織工場です。
帆布生地といいますと、旧軍でいえば背嚢や弾薬盒、手入工具嚢などに多用されており、また最近ではおしゃれなトートバッグなど生活用品としても馴染み深いもので、みなさんもよくご存知のことかと思います。
しかし、この帆布生地、実際にどのように織られているのかを直接間近に見ることは滅多にないと思います。
セカンド木村の出生地「倉敷」で織られている帆布生地は国産生地では国内7割のシェアを占めているそうです。
今回折りよく見学の機会を得ることが出来ましたのでここで紹介してみようと思います。
ここが工場です。創業80年だそうです。早速、工場内に案内してもらいました。
こちら綿糸。現在では綿はほとんどが東南アジアからの輸入だそうで、国内でも僅かですが綿花を栽培しているところもあるようです。
ここは先ほどの綿糸を複数本の糸から1本の糸にする行程。帆布はその厚みによって8号とか、11号といったように号数で生地の厚さを示します。その厚さによって3本の糸を1本にしたり、4本の糸を1本にしたりします。号数は数字が若いほど分厚くなります。
こちら糸を撚っているところ。う~ん、この画像だけでは何がなんだか分かりませんよね。
撚られた糸はこのように画像奥から手前へ向かってこのロール状のもの(名前を忘れた)に整然と巻きつけられます。これがタテ糸になります。
次に、織機にセットするために次のこのロール状のもの(これも名前を忘れた・・??)に巻き付けていきます。糸が絡まないようにするためには相当な技術と職人さんの腕が必要となります。
つづいてはこれ。これは織機に掛けたときにタテ糸が隣の糸と絡まないようにすらためのもの。数千本はあろうかという糸を1本1本この針金のようなものの輪に通すという、気の遠くなるなるような作業です。残念ながらこのとき、女工さんが不在で、その神ワザを見学することが出来ませんでした。
次は織機がずらりと並ぶ場所へ・・・。もの凄い機械音です。
こんなストライプ柄も織られていました。
ここにある織機は全部で60台。なんと戦前からのものだそうです(『戦前』に強く反応してしまうのはセカンド木村だけでは無いはず・・)。
現在ではこの織機はすでに製造されておらず、メンテナンスは全て工員さんの手によって行われているのだとか・・・ゴイスー!!
故障しても部品を交換して直しながら使い続ける・・・古き良き時代の日本を彷彿とさせますね。
この工場で使用されている織機は「シャトル織機」と呼ばれるもので、その特徴としては昔、カタン、カタン、シャーと鶴の恩返しでご存知の人間が手足 を使って織る手織りと同じ方法で、それによって産まれる独特の風合いや、柔らかみ、あたたかさを持ち合わせた生地に仕上げる事が出来るのだそうです。
目にも止まらに早さでヨコ糸を抱えた「シャトル」と呼ばれる部品が左右に連続して走ります。
出来あがった生地はこのように目視点検・・・ん?
よく見ると、生地はこのように女工さんの足の下を通過しています。面白い仕組みになっています。
品質チェック後、印判を押して・・・
これでこの工場での作業は完了、ということになります。
それにしても創業80年というだけあって工場建屋はその経年の雰囲気を漂わせています。床は板張りなので、継ぎはぎだらけです。
続いては、帆布生地の製品販売をしているこちらの販売店へ。工場の直ぐお隣です。
お店の入り口。いい雰囲気です。カフェみたいです♪
店内には帆布生地で作られたバッグ類やエプロン、ランチョンマットなど多くの商品がずらりと並びます。ここでは生地の切り売りもしています。
店内に展示されていた「シャトル」。先ほどは高速稼動中であったため何が動いていたのかさっぱり分からなかったのですが、あれがこれだったのです・・・。
シャトルの中の木の棒みたいなのはこのようになっていて、これに糸が沢山巻き付いて、ヨコ糸になるワケです・・・って、実際見てみないと分からないですよねえ?鶴の恩返しでいうと、手で「シャー」とやるアレです。
現在、販売店では「生地祭り」を開催中で、生地の切り売りは20%OFFとのこと。セカンド木村も買って帰りました(↑またこーゆー緑系を選ぶ)。
さて、今回は帆布生地の製造工場見学でした。滅多に見る事が出来ないものばかりだったので非常に面白かったです。
皆さんも春休みを利用して工場見学に行かれてみてはいかがでしょうか?よく知っているはずの地元、でも意外と知らない凄いものはこんなに近くにあるもんです。
あ、ちなみにでくの房で販売している11年式軽機関銃用前盒はこの販売店で企画、製造してもらったものです。正真正銘、国産品になります。戦前の織機で織られた生地を利用した前盒になりますので、これもまた感慨深いものがあるかと思います。
でくの房@セカンド木村
今日は仕事をサボっ・・もとい、工場見学「研修」に行ってまいりました。
何の工場見学かといいますと、帆布(はんぷ)生地の織工場です。
帆布生地といいますと、旧軍でいえば背嚢や弾薬盒、手入工具嚢などに多用されており、また最近ではおしゃれなトートバッグなど生活用品としても馴染み深いもので、みなさんもよくご存知のことかと思います。
しかし、この帆布生地、実際にどのように織られているのかを直接間近に見ることは滅多にないと思います。
セカンド木村の出生地「倉敷」で織られている帆布生地は国産生地では国内7割のシェアを占めているそうです。
今回折りよく見学の機会を得ることが出来ましたのでここで紹介してみようと思います。
ここが工場です。創業80年だそうです。早速、工場内に案内してもらいました。
こちら綿糸。現在では綿はほとんどが東南アジアからの輸入だそうで、国内でも僅かですが綿花を栽培しているところもあるようです。
ここは先ほどの綿糸を複数本の糸から1本の糸にする行程。帆布はその厚みによって8号とか、11号といったように号数で生地の厚さを示します。その厚さによって3本の糸を1本にしたり、4本の糸を1本にしたりします。号数は数字が若いほど分厚くなります。
こちら糸を撚っているところ。う~ん、この画像だけでは何がなんだか分かりませんよね。
撚られた糸はこのように画像奥から手前へ向かってこのロール状のもの(名前を忘れた)に整然と巻きつけられます。これがタテ糸になります。
次に、織機にセットするために次のこのロール状のもの(これも名前を忘れた・・??)に巻き付けていきます。糸が絡まないようにするためには相当な技術と職人さんの腕が必要となります。
つづいてはこれ。これは織機に掛けたときにタテ糸が隣の糸と絡まないようにすらためのもの。数千本はあろうかという糸を1本1本この針金のようなものの輪に通すという、気の遠くなるなるような作業です。残念ながらこのとき、女工さんが不在で、その神ワザを見学することが出来ませんでした。
次は織機がずらりと並ぶ場所へ・・・。もの凄い機械音です。
こんなストライプ柄も織られていました。
ここにある織機は全部で60台。なんと戦前からのものだそうです(『戦前』に強く反応してしまうのはセカンド木村だけでは無いはず・・)。
現在ではこの織機はすでに製造されておらず、メンテナンスは全て工員さんの手によって行われているのだとか・・・ゴイスー!!
故障しても部品を交換して直しながら使い続ける・・・古き良き時代の日本を彷彿とさせますね。
この工場で使用されている織機は「シャトル織機」と呼ばれるもので、その特徴としては昔、カタン、カタン、シャーと鶴の恩返しでご存知の人間が手足 を使って織る手織りと同じ方法で、それによって産まれる独特の風合いや、柔らかみ、あたたかさを持ち合わせた生地に仕上げる事が出来るのだそうです。
目にも止まらに早さでヨコ糸を抱えた「シャトル」と呼ばれる部品が左右に連続して走ります。
出来あがった生地はこのように目視点検・・・ん?
よく見ると、生地はこのように女工さんの足の下を通過しています。面白い仕組みになっています。
品質チェック後、印判を押して・・・
これでこの工場での作業は完了、ということになります。
それにしても創業80年というだけあって工場建屋はその経年の雰囲気を漂わせています。床は板張りなので、継ぎはぎだらけです。
続いては、帆布生地の製品販売をしているこちらの販売店へ。工場の直ぐお隣です。
お店の入り口。いい雰囲気です。カフェみたいです♪
店内には帆布生地で作られたバッグ類やエプロン、ランチョンマットなど多くの商品がずらりと並びます。ここでは生地の切り売りもしています。
店内に展示されていた「シャトル」。先ほどは高速稼動中であったため何が動いていたのかさっぱり分からなかったのですが、あれがこれだったのです・・・。
シャトルの中の木の棒みたいなのはこのようになっていて、これに糸が沢山巻き付いて、ヨコ糸になるワケです・・・って、実際見てみないと分からないですよねえ?鶴の恩返しでいうと、手で「シャー」とやるアレです。
現在、販売店では「生地祭り」を開催中で、生地の切り売りは20%OFFとのこと。セカンド木村も買って帰りました(↑またこーゆー緑系を選ぶ)。
さて、今回は帆布生地の製造工場見学でした。滅多に見る事が出来ないものばかりだったので非常に面白かったです。
皆さんも春休みを利用して工場見学に行かれてみてはいかがでしょうか?よく知っているはずの地元、でも意外と知らない凄いものはこんなに近くにあるもんです。
あ、ちなみにでくの房で販売している11年式軽機関銃用前盒はこの販売店で企画、製造してもらったものです。正真正銘、国産品になります。戦前の織機で織られた生地を利用した前盒になりますので、これもまた感慨深いものがあるかと思います。
でくの房@セカンド木村