CATEGORY:弾薬盒
2015年10月26日
騎兵弾薬盒 製作レポ3
さてさて、騎兵弾薬盒の試作は大詰めを迎えています。
↑「大詰め」って、もう出来てるじゃん。いえいえ、これがあるのです。↓
↑そう、騎兵弾薬盒のシンボルともいえる背負い革です。
この負い革を弾薬盒から飛び出している真鍮金具(ギボシ)に取り付けるのですが、ここで疑問が・・・。
ちょっと実物を観察してみましょう。↓
↑実物の負い革は根元でチョン切られているのが分かります。しかし、不思議なことに・・・
↑本来ならこのようにギボシを通す丸い穴に「切れ込み」がなければ装着できないハズなんですが・・・
↑実物にはこの「切れ込み」が無いのである。じゃあどうやって付けたの??
騎兵弾薬盒の場合、基本的にこの負い革は取り外しを想定していない作りとなっている、と言えるのかもしれない。
だからこそ、(取り外せないから)負い革が根元でチョン切られていたのである。
もちろん、例外もあるとは思いますが、セカンド木村は「切れ込み」が入っていない例を他にも見たことがあります。
よし、「切れ込み」がないのは分かった。ではどうやって取り付けたのか?
一応、試作品で試してみますと・・・↓
↑試すも何も、4ミリ厚のゴツイものを径の大きいギボシの頭に通すのは到底無理である。
仕方なく(?)実物には存在しない「切れ込み」を入れます。
こんな感じ。
これならすんなり通ります♪
もう一方も取り付けます。
ベルトの先端を尾錠に通して・・・
完成です。
帯革も通ります。
三式でごめんなさい。装着して鏡の前で撮影。逆に装着すれば良かった・・・
最後に、我が家に残るプライベート写真より。
このお方は親戚だそうです(父談)。セカンド木村は直接には知らない方です。
当時写真と比べてみますと、負い革がちょっと短く感じます。
この部分も含め、作り手にしか分からない細かい手直し、調整を済ませて、いよいよ生産に入ります。
複製作業を行っていて、「これはどうやって作ったのだろう?」と疑問に思うことがよくあります。今回の負い革がそうでして、本当にどうやったのかが分からないのである。水でふやかした?ふやかしてもあの径は通らない。ギボシをカシメ止めする前に取り付けた?台座のほうの径も通るハズがない。
既に販売中の前盒ですが、実は複製作業の時には様々な疑問が湧いてきまして、これだけ複製品を作って売ってはいますが、未だに「ここは本当はどのように作ったのだろう?」と疑問が残っている部分があるのです。そういった意味ではセカンド木村が作っている物は「精巧複製」とは言えないのかも知れません。
Vショーに持って行けるように頑張ります。
でくの房@セカンド木村
↑「大詰め」って、もう出来てるじゃん。いえいえ、これがあるのです。↓
↑そう、騎兵弾薬盒のシンボルともいえる背負い革です。
この負い革を弾薬盒から飛び出している真鍮金具(ギボシ)に取り付けるのですが、ここで疑問が・・・。
ちょっと実物を観察してみましょう。↓
↑実物の負い革は根元でチョン切られているのが分かります。しかし、不思議なことに・・・
↑本来ならこのようにギボシを通す丸い穴に「切れ込み」がなければ装着できないハズなんですが・・・
↑実物にはこの「切れ込み」が無いのである。じゃあどうやって付けたの??
騎兵弾薬盒の場合、基本的にこの負い革は取り外しを想定していない作りとなっている、と言えるのかもしれない。
だからこそ、(取り外せないから)負い革が根元でチョン切られていたのである。
もちろん、例外もあるとは思いますが、セカンド木村は「切れ込み」が入っていない例を他にも見たことがあります。
よし、「切れ込み」がないのは分かった。ではどうやって取り付けたのか?
一応、試作品で試してみますと・・・↓
↑試すも何も、4ミリ厚のゴツイものを径の大きいギボシの頭に通すのは到底無理である。
仕方なく(?)実物には存在しない「切れ込み」を入れます。
こんな感じ。
これならすんなり通ります♪
もう一方も取り付けます。
ベルトの先端を尾錠に通して・・・
完成です。
帯革も通ります。
三式でごめんなさい。装着して鏡の前で撮影。逆に装着すれば良かった・・・
最後に、我が家に残るプライベート写真より。
このお方は親戚だそうです(父談)。セカンド木村は直接には知らない方です。
当時写真と比べてみますと、負い革がちょっと短く感じます。
この部分も含め、作り手にしか分からない細かい手直し、調整を済ませて、いよいよ生産に入ります。
複製作業を行っていて、「これはどうやって作ったのだろう?」と疑問に思うことがよくあります。今回の負い革がそうでして、本当にどうやったのかが分からないのである。水でふやかした?ふやかしてもあの径は通らない。ギボシをカシメ止めする前に取り付けた?台座のほうの径も通るハズがない。
既に販売中の前盒ですが、実は複製作業の時には様々な疑問が湧いてきまして、これだけ複製品を作って売ってはいますが、未だに「ここは本当はどのように作ったのだろう?」と疑問が残っている部分があるのです。そういった意味ではセカンド木村が作っている物は「精巧複製」とは言えないのかも知れません。
Vショーに持って行けるように頑張ります。
でくの房@セカンド木村
COMMENT
御写真の親戚の方は輜重兵でしょうか?騎兵でしょうか?
Posted by 五次郎 at 2019年06月05日 20:54
恐らく騎兵かと思われます。間違っていたらごめんなさい。
Posted by でくの房 at 2019年06月06日 21:46