CATEGORY:30年式初期型後盒

2012年11月30日

30年式初期型後盒の製作 その4

その3の続きです。

さて、作業もいよいよ大詰めです。後盒の上蓋を縫いつけます。
30年式初期型後盒の製作 その4

上蓋を縫いつける前に、下画像に示す細長い部位を後盒本体に縫付ます。これは後盒本体と、上蓋とを繋ぎとめるためのもので、この構造は通常の後盒にも見受けられます。ですので初期型後盒のみに見られる特徴ではありません。
30年式初期型後盒の製作 その4
↑これが、このように縫い付けられます↓
30年式初期型後盒の製作 その4

ひたすら縫っていきます。
30年式初期型後盒の製作 その4
作業完了。↓
30年式初期型後盒の製作 その4

続いて上蓋を縫いつけます。地道な平縫い作業が続きます。
30年式初期型後盒の製作 その4
上蓋縫付完了。↓
30年式初期型後盒の製作 その4

『さ~て次はオーラス恋人選び!』上蓋留め革を縫いつけます。
30年式初期型後盒の製作 その4
何故かここだけ1本縫い。
30年式初期型後盒の製作 その4
完成です。↓
30年式初期型後盒の製作 その4

すでにお気づきの方も居られるかもしれませんが、通常後盒と初期型後盒の違いが最後に縫いつけた部分にも見られます。
30年式初期型後盒の製作 その4
左が通常後盒で、右が初期型後盒。白線枠内をご覧ください。初期型の方には上蓋留め革を通すループ革が存在しません。日露戦争時の写真で初期型か通常型かを見分ける最も簡単かつ的確な部分だと思われます。もう一度当時の写真を見てみましょう。
30年式初期型後盒の製作 その4
↑ループ革がありませんね。

さて、完成した初期型後盒に油缶、L字工具を装着してみましょう。
30年式初期型後盒の製作 その4
↑L字工具を装着し、油缶も装着します。↓
30年式初期型後盒の製作 その4
これで完品!↓
30年式初期型後盒の製作 その4

最後に現在試作中の小銃弾紙箱も入れてみました。
30年式初期型後盒の製作 その4
通常後盒より横幅が広いので余裕で入ります。
30年式初期型後盒の製作 その4
ついでに実包も入れて雰囲気を出してみました。弾頭はやはり30年式で(笑)!
30年式初期型後盒の製作 その4

これで30年式初期型後盒製作の紹介を終了します。最後までご覧下さった皆さま有難うございました。

販売品としてUPするまではもう少し時間がかかりますが、この商品をご希望の方はこちらまでご連絡ください。ブログ販売価格は¥8800です。尚、油缶、L字工具は付属しません。






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Posted by でくの房  at 21:46 │Comments(2)30年式初期型後盒

COMMENT
完成おめでとうございます。資料が役に立った様ですね。このタイプの後盒は三十年式小銃取扱法の図面で確認できます。次は剣差ですな!
Posted by ありさか at 2012年12月01日 07:25
ありさか様
有難うございます。この後盒が製品化できましたのもありさか様のご協力によるものであります。改めましてここに厚く御礼申し上げます。
いよいよ、次は剣差です。
Posted by でくの房 at 2012年12月01日 14:42
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