CATEGORY:製作日記
2013年04月12日
八九式重擲筒入 皮革部の補修 その1
さて、今回は中田商店製「八九式重擲弾筒入」の皮革部の補修依頼を受けましたので、その過程をご紹介したいと思います。
中田商店製の八九式重擲入れは今は絶版になっており、レプリカでも貴重品になってきました。
この貴重レプリカの皮革部に、画像のようにひび割れがあり、この部分を補修するのが今回の依頼でした。
先ずは各皮革部の型取りから。
革包丁で皮革部を切り出しました。
いつものように、色を塗ります。
色を塗り終えたら、ペースト染料で渋みを出します。
ペースト染料塗布後。塗布前(画像内上段)と比較すると雰囲気が違って見えますね。
仕上げにオイルを塗布します。
各パーツ仕上がった状態。これを本体に縫いつけていきます。
では早速、古くなった革を外していきます。
と、その前に、既存の縫い線に沿って鉛筆で軽く印を入れておきます。
ベルト部を外したら・・・
この部分の革も外していきます。
綺麗に取り外します。
この四角い革も取り外します。
次に赤線枠内の革を取り外したいのですが・・・
「筒入れ」の形状はやっぱり「筒状」なのでこちらから手を突っ込んで作業を行うわけいもいきませんので・・・
股の部分を切り開いていく必要があります。(もちろんハサミで切るわけではありません)
この股の取っ掛かりの糸を切り外していきます。
糸を切断していきます。こういった部分の糸切りは革包丁が便利です。
このようにほぼ、切り開くことが出来ました。
切り開いたら既存の糸縫い部に、軽く印をつけておきます。
印を付けたら、革を外します。
もう一方のベルト部分も外します。
これで全ての皮革部が取り外されました。
続いて、尾錠を縫いつけている糸を切り外していきます。
うわ!大量の緑青が・・・・・これはビンタもんです(笑
尾錠の取り外し完了です。
本体に残った糸も綺麗に抜きとっておきます。
糸取り終了。
画像内、左の革が既存のもので、右側が工房で製作したものです。
いよいよこれを本体に縫いつけていきます。
その2へつづく。
中田商店製の八九式重擲入れは今は絶版になっており、レプリカでも貴重品になってきました。
この貴重レプリカの皮革部に、画像のようにひび割れがあり、この部分を補修するのが今回の依頼でした。
先ずは各皮革部の型取りから。
革包丁で皮革部を切り出しました。
いつものように、色を塗ります。
色を塗り終えたら、ペースト染料で渋みを出します。
ペースト染料塗布後。塗布前(画像内上段)と比較すると雰囲気が違って見えますね。
仕上げにオイルを塗布します。
各パーツ仕上がった状態。これを本体に縫いつけていきます。
では早速、古くなった革を外していきます。
と、その前に、既存の縫い線に沿って鉛筆で軽く印を入れておきます。
ベルト部を外したら・・・
この部分の革も外していきます。
綺麗に取り外します。
この四角い革も取り外します。
次に赤線枠内の革を取り外したいのですが・・・
「筒入れ」の形状はやっぱり「筒状」なのでこちらから手を突っ込んで作業を行うわけいもいきませんので・・・
股の部分を切り開いていく必要があります。(もちろんハサミで切るわけではありません)
この股の取っ掛かりの糸を切り外していきます。
糸を切断していきます。こういった部分の糸切りは革包丁が便利です。
このようにほぼ、切り開くことが出来ました。
切り開いたら既存の糸縫い部に、軽く印をつけておきます。
印を付けたら、革を外します。
もう一方のベルト部分も外します。
これで全ての皮革部が取り外されました。
続いて、尾錠を縫いつけている糸を切り外していきます。
うわ!大量の緑青が・・・・・これはビンタもんです(笑
尾錠の取り外し完了です。
本体に残った糸も綺麗に抜きとっておきます。
糸取り終了。
画像内、左の革が既存のもので、右側が工房で製作したものです。
いよいよこれを本体に縫いつけていきます。
その2へつづく。