CATEGORY:製作日記

2013年04月22日

14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修

さて、今回は中田商店製「14年式拳銃嚢」の紙箱収納部の改修を行いました。

依頼者様から「紙箱収納部に紙箱が入らない」また「撃針収納部がキツくて出し入れがしにくい」というご相談を受け、今回の改修と相成りました。

それではその工程をご紹介しましょう。

14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
先ずは実物との比較。左が実物で、右が中田商店製です。レプリカと言えど、外観は遜色ないですね。秀作です。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
続いて、問題の紙箱収納部の比較です。パッと見た目では何ら問題は無いようですが・・・


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
紙箱を納めようとしたら、やっぱり入りませんでした(だから依頼があったんですが・・・)。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
次にこの撃針を抜こうとしますが、キツくて指先の力では抜けません。

14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
紙箱収納部の改修を行うには、拳銃嚢本体をバラしていく必要があります。早速「解体」していきましょう。解体時は何故かテンションが上がる♪


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
順序良く糸を切り離していき・・・


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
一先ず、この面の糸を切り終えました。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
これだけのパーツがバラけてきました。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
これ、何のパーツか分かりますか?


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
正解はここ。銃身を支える部分の内部パーツです。日頃では滅多にお目にかかれませんね。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
拳銃嚢の内部を開くとこんな感じ。レプリカとはいえ、良く出来ています。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
ちなみに今回、「クラムシェル型」の蓋は切り離す必要がないので、このように糸がほどけないように仮結びしておきます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
続いて、紙箱収納部の革も剥がしていきます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
解体終了。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
拳銃嚢本体には「エンピツ」で何か記されたような跡が・・・?


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
解体した拳銃嚢本体に紙箱を合わせてみると・・・


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
はみ出しているのが分かります。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
収納部の革もやや寸足らずです。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
それでは次に実物拳銃嚢を参考に各部寸法の計測を行います。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
寸法計測後、型紙を製作しました。ちなみに寸法計測から型紙おこしまで、半日以上掛かりました。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
各パーツを切り出していきます。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
パーツの切り出し終了。
左の赤線枠内の型紙は、「仮土台」の型紙です。
収納部の革が完成したからといって、いきなり拳銃嚢本体に新規の穴を開けて縫いつける訳にはいきません。何事も慎重さが大切。仮の土台に縫いつけて、コンディションを確認する必要があります。その為の型紙なのです。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
紙箱収納部のフタ留めには、このような形状の真鍮金具を使用します。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
この真鍮金具も、実物により似通った形状の物を使用します。


14年式拳銃嚢 紙箱収納部の改修
中田商店製の物と比較してみると・・・明らかに形状が違います(それとなく「こだわり」を強調)。


その2へつづく




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Posted by でくの房  at 16:58 │Comments(0)製作日記

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