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2017年04月29日
ナスカンにまつわる謎 その2 負い紐編
ナスカンにまつわる謎 その2 負い紐編です。
ここでは負い紐の紹介と用途を考察していきたいと思います。
↑さてさて、ここに揃いも揃ったナスカン付き負い紐君達。全長と綾紐の目の方向もまちまちです。
ここでは負い紐の紹介と用途を考察していきたいと思います。
↑さてさて、ここに揃いも揃ったナスカン付き負い紐君達。全長と綾紐の目の方向もまちまちです。
しかし、よ~く見ると、遊環が付いているものと付いてないものがあります。
当初、セカンド木村は
・遊環が付いてないもの→軽機弾倉嚢の負い紐
・遊環が付いているもの→軽機、百短用負い紐
と考えていたのですが、遊環付き負い紐で軽機弾倉嚢と一緒に出てきた個体を見たことがあり、やはり必ずしもそうではなさそうです。
ちなみに九六軽機取扱法の付図には↓
↑負い紐に遊環は付属していません。そして長さ調整をする「駐環」というものが存在します。実物を見てみましょう↓
↑画像内下が「軽機弾倉嚢負い紐」に該当する個体です。須川様よりお借りしました。
↑このような構造になっていて負い紐の長さ調整を行います。
↑この個体には検定印らしきものも確認できます。しかし・・・
↑他の負い紐群達にはこの検定印がいずれも見当たらないのです。何故??
↑一方、こちら軽機班の誰かが背負うことになる弾嚢です。
↑こちらの負い紐は3本所持しているのですが、いずれも検定印らしきものが確認できます。
不思議なのはナスカン付きの負い紐の方で、揃いも揃ってこれだけに検定印が無いのは何故なのか?
もしかして制式ではないとか?それにしては割と出回ってコレクターさんの間ではよく知られているアイテムですよね。
・・・弾薬を運搬するために背負う「負い紐」という用途の面から見ればほぼ同一品なのですが、片や検定印あり、片や検定印無し、とはこれ如何に??・・・と思ったら・・・↓
↑弾嚢本体には検定印らしきものが見当たらず・・・一方
↑軽機弾倉嚢の本体には「九十昭」とハッキリ読み取れます。
↑まとめるとこうなります。
結局は本体か負い紐かどちらに検定印を押したか、だけの話しのようですね。
ちょっとここから長くなりますので一旦ここで切ります。
何だかまとまりのない文章になってしまいました(-_-;)
次回は軽機、百短と負い紐の謎に迫ります。
でくの房@セカンド木村