CATEGORY:製作日記
2021年09月08日
尾錠に泣く(拳銃嚢負い革)その2
さてさて前回は尾錠製作がいかに困難かを、お伝えしようと思っていましたが道がそれてしまいました。
前回の内容を要約しますと・・・
・26年式拳銃嚢負い革・・・・穴の数は11個、穴の間隔が広い、尾錠がゴツイ
・14年式拳銃嚢負い革・・・・穴の数は21個、穴の間隔が狭い、尾錠は細い(26年式と比べて)
ということになります。
これをもう一度画像で確認しておきましょう↓
↑26年式の尾錠の方がゴツイですね。
↑26年式の方が穴の間隔が広いですね。
手前味噌ですがベルトの製作はお手の物です。寸分違わぬものを製作してみせる自信はあります。
↑ほら、こんな感じで型紙に合せて穴を開けて行ってね。
↑尾錠縫付部にも縫い穴を開けていってね。(実物に倣い、平目ではなく敢えて菱目を打ち込んでいます。誰も気付かんのよな~、こういうこだわりって。ほぼオ〇ニー状態です(笑))
↑遊革もワケねえっす!
↑最後に工房印を押印して完成!
しかーーーーし、
何度も言うように、尾錠や金具類の製作には泣かされてきました。
今回も並行して尾錠の製作を試みたのですが・・・
↑大失敗の尾錠群・・・↓
↑ことごとくロウ付けに失敗しました↓
↑これなんかロウを盛り過ぎました。
↑これだけ失敗して成功したのはこの2個のみ。
↑しかもそのうちの1個は母材を溶かしてしまい、これでは商品になりません。
↑これが唯一、14年式の負い革に使えそうです(右の個体。左は実物)・・・ハァハァ(*´Д`)
↑26年式の尾錠は線径が5mmもあるものを使用しましたが・・・
↑ことごとく失敗。1個も成功しませんでした。
正直もう、自信を無くしました。
しかし実はこれらの尾錠を製作する前に26年式のゴツイ(線径5mm)尾錠は1個だけ製作、納品しておりました。
↑それがこちらです。ベルト本体は14年式ですが、尾錠は26年式を模したものです。
おかしいなあ~。一度は製作出来て納品までしているのに、なぜ2度目は失敗するんだろう?
みなさんもこのような経験がありませんか?
セカンド木村も度々経験するのですよ。例えばRCヒコーキの初めて飛ばす機体での着陸や新しい曲の練習、新製品の製作など・・・1回目はソツなく、というか何となく成功してしまうのですが、2回目以降って失敗率が高い、なんて経験ありません?
しかもやればやるほど何か下手になっているような・・・
欲が働くからかな?前回上手く出来たから今回は出来て当然、なんて意識がどこかで働いているからなのでしょうか?
どちらにしても、もう自分でロウ付けするのはイヤになった・・・なので↓
↑結局既製品に走ってしまいました~!!だって買った方が何倍も楽だもん!
そんなワケで既製品尾錠を26年式負い革に縫い付けました↓
↑実物との比較。やっぱり尾錠のツメ部が気になります??(縫い穴一個間違えてるし↑)
↑負い革全体像。(でも26年式の負い革の複製は初では?)
完成しましたので拳銃嚢に装着してみましょう↓
↑拳銃嚢本体はPKミリタリアさんから購入したものです。とても良いお品です。
↑先ずはここからベルトを通して・・あれ?遊革が先だったかな?・・・あれ革のオモテはどっち?・・・皆さん、きちんと間違えずに出来ますか?
ちなみに海軍は装着が陸軍とは逆なので要注意です。
↑尾錠を介してつづみボタンで留める・・・っと、これ間違ってます。
↑これが正解。先ほどの画像とどこが違うかお分かりでしょうか?
↑装着完了。負い革は吟面が常にこちら側を向くように装着します。
↑つまり被服に触れる側がベルトの床面になります。
↑れれ?遊革はこれではいけません。
↑遊革は矢印の方向へ。
↑尾錠のすぐ下まで押し上げます。尾錠のツメ部が解かれるのを防ぐ措置です。
念のため、もう一度実物画像を確認しましょうか↓
ほらね↑↓
尾錠の精工複製はあきらめたものの拳銃嚢負い革の精工複製は初かと思います。今後¥5800で販売予定です。
尾錠も精工複製の物を!とお考えの方はご連絡ください。ただし価格と納期を気にしない方になります。
最後まで読んでくださいました皆様有難うございました。
でくの房@セカンド木村
前回の内容を要約しますと・・・
・26年式拳銃嚢負い革・・・・穴の数は11個、穴の間隔が広い、尾錠がゴツイ
・14年式拳銃嚢負い革・・・・穴の数は21個、穴の間隔が狭い、尾錠は細い(26年式と比べて)
ということになります。
これをもう一度画像で確認しておきましょう↓
↑26年式の尾錠の方がゴツイですね。
↑26年式の方が穴の間隔が広いですね。
手前味噌ですがベルトの製作はお手の物です。寸分違わぬものを製作してみせる自信はあります。
↑ほら、こんな感じで型紙に合せて穴を開けて行ってね。
↑尾錠縫付部にも縫い穴を開けていってね。(実物に倣い、平目ではなく敢えて菱目を打ち込んでいます。誰も気付かんのよな~、こういうこだわりって。ほぼオ〇ニー状態です(笑))
↑遊革もワケねえっす!
↑最後に工房印を押印して完成!
しかーーーーし、
何度も言うように、尾錠や金具類の製作には泣かされてきました。
今回も並行して尾錠の製作を試みたのですが・・・
↑大失敗の尾錠群・・・↓
↑ことごとくロウ付けに失敗しました↓
↑これなんかロウを盛り過ぎました。
↑これだけ失敗して成功したのはこの2個のみ。
↑しかもそのうちの1個は母材を溶かしてしまい、これでは商品になりません。
↑これが唯一、14年式の負い革に使えそうです(右の個体。左は実物)・・・ハァハァ(*´Д`)
↑26年式の尾錠は線径が5mmもあるものを使用しましたが・・・
↑ことごとく失敗。1個も成功しませんでした。
正直もう、自信を無くしました。
しかし実はこれらの尾錠を製作する前に26年式のゴツイ(線径5mm)尾錠は1個だけ製作、納品しておりました。
↑それがこちらです。ベルト本体は14年式ですが、尾錠は26年式を模したものです。
おかしいなあ~。一度は製作出来て納品までしているのに、なぜ2度目は失敗するんだろう?
みなさんもこのような経験がありませんか?
セカンド木村も度々経験するのですよ。例えばRCヒコーキの初めて飛ばす機体での着陸や新しい曲の練習、新製品の製作など・・・1回目はソツなく、というか何となく成功してしまうのですが、2回目以降って失敗率が高い、なんて経験ありません?
しかもやればやるほど何か下手になっているような・・・
欲が働くからかな?前回上手く出来たから今回は出来て当然、なんて意識がどこかで働いているからなのでしょうか?
どちらにしても、もう自分でロウ付けするのはイヤになった・・・なので↓
↑結局既製品に走ってしまいました~!!だって買った方が何倍も楽だもん!
そんなワケで既製品尾錠を26年式負い革に縫い付けました↓
↑実物との比較。やっぱり尾錠のツメ部が気になります??(縫い穴一個間違えてるし↑)
↑負い革全体像。(でも26年式の負い革の複製は初では?)
完成しましたので拳銃嚢に装着してみましょう↓
↑拳銃嚢本体はPKミリタリアさんから購入したものです。とても良いお品です。
↑先ずはここからベルトを通して・・あれ?遊革が先だったかな?・・・あれ革のオモテはどっち?・・・皆さん、きちんと間違えずに出来ますか?
ちなみに海軍は装着が陸軍とは逆なので要注意です。
↑尾錠を介してつづみボタンで留める・・・っと、これ間違ってます。
↑これが正解。先ほどの画像とどこが違うかお分かりでしょうか?
↑装着完了。負い革は吟面が常にこちら側を向くように装着します。
↑つまり被服に触れる側がベルトの床面になります。
↑れれ?遊革はこれではいけません。
↑遊革は矢印の方向へ。
↑尾錠のすぐ下まで押し上げます。尾錠のツメ部が解かれるのを防ぐ措置です。
念のため、もう一度実物画像を確認しましょうか↓
ほらね↑↓
尾錠の精工複製はあきらめたものの拳銃嚢負い革の精工複製は初かと思います。今後¥5800で販売予定です。
尾錠も精工複製の物を!とお考えの方はご連絡ください。ただし価格と納期を気にしない方になります。
最後まで読んでくださいました皆様有難うございました。
でくの房@セカンド木村