CATEGORY:お知らせ・その他

2013年07月11日

前盒のプチ報告

さて、ブログ更新が滞っています、でくの房@セカンド木村です。

つい先日まで前盒(改正版)の試作をやっていました。
前盒のプチ報告

前盒のプチ報告
試作の為、塗装を施していない部分もありますが、上2枚の画像は結局、セカンド木村的には納得がいかず、再び型紙のやり直しと、革の再選定となりました。

セカンド木村のこだわりは、前盒の「体」と呼ばれる前盒の本体となる部位(小銃弾紙箱が収まる所)が、実物にも見られるように『2枚合わせ』となるように仕上げることで、フタを開ければその中も『表革』という旧軍の過剰とも思われる品質を、徹底再現することです。

で、ある程度の形にやり直したのがコレ↓
前盒のプチ報告

前盒のプチ報告
上ブタは前回試作の使い回しなので、色はついていませんが、『体』の部分が革の素材をやり替え、何とか上手くいきました。

ちなみに『体』を形成するのにこんな冶具を開発(?)しました。
前盒のプチ報告
これをどのように使うのかというと・・・↓
前盒のプチ報告
このように体の部分が形成されるのです。「必要は発明の母」なんて言葉がありますが、この冶具を頭に思い描くのに随分考え込みました。冶具そのものの製作は10分ほどだったんですが・・・。

自分でこういうのも何ですが、こんな面倒くさい前盒を製作する人は、多分他にはいないでしょう。明らかに製品としては無駄(?)が多い上、販売したとしても利益率は極めて低いものですから・・・。

ですが、セカンド木村は思うのです。支那製の旧軍装備品が国内で氾濫する中、我々の先輩方が遺したこの昭和の遺産を、少しでも正確に後世に伝えるため、決して安物では無かったこと、粗製乱造品ではなかったこと、いやむしろ過剰なまでの品質であったことを伝えるため、今は工房の利益などは度外視して信念を持って製作をし続けることである、と。・・・現在に生きる我々日本人は、もっとその点を深く知らなければならないのではないか?と。

・・・おっと、つい熱っぽくなってしまいました。今日も35度超えなので、ここいらでやめておこう。

前盒で思いもよらぬ方向へ話がそれてしまいました。

で、その肝心の前盒ですが、当時資料をつぶさに観察していくと、またもや問題が発生しまして・・・。簡単に説明しますと、革の厚みが間違っていまして(わずか0.5ミリなんですが)・・・。

この点も含め、次回あたり(いつになるか?)製作日記としてお伝えしたいと思っています。

でくの房@セカンド木村




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Posted by でくの房  at 23:15 │Comments(2)お知らせ・その他

COMMENT
昨年末は有難う御座いました。本年もその半分が過ぎてしまいましたが、後半に装備品製作の件でご相談したい事がございます。何卒宜しくお願いします。
Posted by 桜・桜・桜 at 2013年07月19日 03:00
桜・桜・桜様

こちらこそ、昨年末はお世話になりました。
製作予定品が大幅に遅れてしまいまして申し訳ありません。
少しづつですが前進していきますので今後もよろしくお願い致します。
Posted by でくの房でくの房 at 2013年07月19日 21:44
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