CATEGORY:製作日記
2020年07月20日
WW2ドイツ軍 Yサスペンダー オーストリア軍改造レポ
でくの房@セカンド木村です。
戦後オーストリア軍のYサスペンダーを大戦ドイツ軍型Yサスペンダーに改造しました。
そのレポートです。
↑バックルは国防軍です。悪しからず・・・
↑Aフレームも装着できます。
↑改造完了した大戦ドイツ軍型Yサスペンダー(左)と戦後オーストリア軍(右)の比較です。各ベルト寸、違いがあります。
その違いと改造箇所の詳細見て行きましょう。↓
↑オーストリア軍のショルダー部のベルトにはこのようにクッション材がミシン縫いされています。
↑クッション材は大戦ドイツ軍のYサスには無いのでこれを取り除いています。
↑各ベルトを繋ぎ合わせる金具はリング環に交換、その金具を受ける皮革を製作しています。↓
↑ここもAフレームを引っ掛けれるようにDカンに交換しています。その皮革もショルダー部の余り革を再利用しています。
↑Aフレームを繋ぎとめるこの脇革は長すぎるので短く切り詰めています。
↑脇革の基部は覆い革を縫い付けています。
↑ショルダー部の革はやはり長すぎましたので短く切り詰めています。
以上が大まかな改造部の紹介です。
以下、詳細紹介しますのでご興味のある方はご覧ください。↓
↑ショルダー部のベルトはそのまま使用すると長すぎるので、10センチ弱短く切り詰めます。
↑短く切って余ったショルダー部の革はDリング用に再利用します。↓
↑両端を切り落とし、少し幅ベルト幅を狭めて・・・
↑Aフレームを引っ掛けるDカンと組み合わせます。↓
↑このように折り返してDカンを挟み込んだら・・・↓
↑ショルダー部へ縫い付けます。
↑縫付完了。未改造の物(左)と比較してみます。
↑反対側から見るとこんな感じです。
↓次に、最初に切り離したショルダー革の折り返し部を、再びショルダー革へ縫い付けます。
↑ショルダー部の末端の形状に合わせてベルトの両端を切り落とします。
↑両者そのまま縫い合わせると、縫合部が分厚くなりすぎますので革を漉きます。
↑このようにナナメ漉きします。
↑折り返し部の革もそのままだと分厚く感じますので漉き加工します。
↑こちらもやはり、ナナメ漉きにしています。
↑ショルダー部、折り返し部、両者組み合わせてみます。こんな感じです。これにリング環を縫い付ける形になります。
次に、Aフレームに繋がる脇革の加工を行います↓
↑この脇革は少し長すぎるので、短く切り詰めます。鉛筆で示した部分で切りました。上の未加工の物と比較すると10㎝弱短くしています。
↑尾錠、遊び革、Dリング・・・と順番を間違えないようにベルトに通して・・・↓
↑尾錠を縫い付けます。
↑縫付完了。↓
↑遊び革をDリング側へ締め付けて改造完了です。
今回、脇革に付属する遊び革が1個足りなかったので、これも余り革で製作しました。
↑遊び革はDリングを固定するための革です↓
↑このように四角い形に型出しされていて、丁寧な作りです。これを再現します。
↑最初に、余り革を遊び革と同じ幅に切り出します。
↑切り出した革はそのまま使うと分厚過ぎるので、2.5ミリの厚さまで漉き器で加工します。↓
↑厚さ2.5ミリに漉きました。漉かれた床革が2本、確認できると思います。一気にやらずに少しづつ漉いた結果です。
↑次に、脇革と同じベルト幅、厚さの「型出し専用」の革を用意します。
↑水に濡らして柔らかくなった遊び革を、このように巻き付けます。
↑要所ゝゝは工具で折り目をしっかりと付けてます。
↑このように型出しします。水で濡らしたので乾くまで少し待ちます。
↑革が落ち着いたら縫い穴を開けます。
↑糸で縫います。
↑完成。実物(左)と比較してみます・・・・う~ん、ちょっと大きくなってしまった・・・。
↑脇革に通してみました。いい感じです・・・・しかし実物と比較するとちょっと大きい・・・(;'∀')
↑続いて、脇革の基部に当て革を縫い付けます。
↑ここの当て革は折り返し部を設けています。
↑リベット部を覆うように被せたら・・・↓
↑際を縫い付けていきます。
↑両端縫い付けて完了。加工前と比較します。↓
↑いい感じに仕上がりました。
作業はまだまだ続きます。↓
↑ショルダー革は改造前にはクッション材がミシン縫いされています(左)。このクッション材を剥すと、当然ミシン糸も切れてしまい、あとは縫い穴だけ残ります。さすがにこれでは不格好なので、この縫い穴を再び手縫いします。↓
↑目立たないように黒糸で縫います。
↑左右2本分縫うのは結構時間が掛かりますね。縫付前と比較します。↓
↑これはいわゆる飾り縫いみたいなもので、あってもなくても実用には全く関係ありませんが、やはり縫って穴を埋めるのは必要です。
最初に切断したショルダー部の革を再びつなぎ合わせます。↓
↑折り返し部の革とショルダー部をボンドで仮止めします。リング環に交換しています。
↑縫い合わせています。リング環に一番近い縫い目は化粧縫いです。この根元まで縫ってしまうと革とカンに余裕がなく、キツ過ぎるためです。
↑リング環の受け革を作ります。オーストリア軍のYサスには存在しないものなので、手持ちの革で製作、着色します。
↑これらも当時品と同様に床面(革の裏面)が表面になるように着色しています。
↑縫い付けていきます。
↑縫付完了です。あとは・・・↓
↑背面を提げるベルトを通して・・・↓
↑完成です!!
折角なので実際に装着してみましょう!↓
↑うーん、自画自賛。ここまでやると何だか手放すのが惜しくなってきましたが・・・でも売却します。
さて改造レポは以上になります。
10年以上旧軍ものを製作してきましたが、その経験が存分に生かされたと思います。ほぼ失敗なく手持ちの3本の改造を終えました~。
でくの房@セカンド木村
戦後オーストリア軍のYサスペンダーを大戦ドイツ軍型Yサスペンダーに改造しました。
そのレポートです。
↑バックルは国防軍です。悪しからず・・・
↑Aフレームも装着できます。
↑改造完了した大戦ドイツ軍型Yサスペンダー(左)と戦後オーストリア軍(右)の比較です。各ベルト寸、違いがあります。
その違いと改造箇所の詳細見て行きましょう。↓
↑オーストリア軍のショルダー部のベルトにはこのようにクッション材がミシン縫いされています。
↑クッション材は大戦ドイツ軍のYサスには無いのでこれを取り除いています。
↑各ベルトを繋ぎ合わせる金具はリング環に交換、その金具を受ける皮革を製作しています。↓
↑ここもAフレームを引っ掛けれるようにDカンに交換しています。その皮革もショルダー部の余り革を再利用しています。
↑Aフレームを繋ぎとめるこの脇革は長すぎるので短く切り詰めています。
↑脇革の基部は覆い革を縫い付けています。
↑ショルダー部の革はやはり長すぎましたので短く切り詰めています。
以上が大まかな改造部の紹介です。
以下、詳細紹介しますのでご興味のある方はご覧ください。↓
↑ショルダー部のベルトはそのまま使用すると長すぎるので、10センチ弱短く切り詰めます。
↑短く切って余ったショルダー部の革はDリング用に再利用します。↓
↑両端を切り落とし、少し幅ベルト幅を狭めて・・・
↑Aフレームを引っ掛けるDカンと組み合わせます。↓
↑このように折り返してDカンを挟み込んだら・・・↓
↑ショルダー部へ縫い付けます。
↑縫付完了。未改造の物(左)と比較してみます。
↑反対側から見るとこんな感じです。
↓次に、最初に切り離したショルダー革の折り返し部を、再びショルダー革へ縫い付けます。
↑ショルダー部の末端の形状に合わせてベルトの両端を切り落とします。
↑両者そのまま縫い合わせると、縫合部が分厚くなりすぎますので革を漉きます。
↑このようにナナメ漉きします。
↑折り返し部の革もそのままだと分厚く感じますので漉き加工します。
↑こちらもやはり、ナナメ漉きにしています。
↑ショルダー部、折り返し部、両者組み合わせてみます。こんな感じです。これにリング環を縫い付ける形になります。
次に、Aフレームに繋がる脇革の加工を行います↓
↑この脇革は少し長すぎるので、短く切り詰めます。鉛筆で示した部分で切りました。上の未加工の物と比較すると10㎝弱短くしています。
↑尾錠、遊び革、Dリング・・・と順番を間違えないようにベルトに通して・・・↓
↑尾錠を縫い付けます。
↑縫付完了。↓
↑遊び革をDリング側へ締め付けて改造完了です。
今回、脇革に付属する遊び革が1個足りなかったので、これも余り革で製作しました。
↑遊び革はDリングを固定するための革です↓
↑このように四角い形に型出しされていて、丁寧な作りです。これを再現します。
↑最初に、余り革を遊び革と同じ幅に切り出します。
↑切り出した革はそのまま使うと分厚過ぎるので、2.5ミリの厚さまで漉き器で加工します。↓
↑厚さ2.5ミリに漉きました。漉かれた床革が2本、確認できると思います。一気にやらずに少しづつ漉いた結果です。
↑次に、脇革と同じベルト幅、厚さの「型出し専用」の革を用意します。
↑水に濡らして柔らかくなった遊び革を、このように巻き付けます。
↑要所ゝゝは工具で折り目をしっかりと付けてます。
↑このように型出しします。水で濡らしたので乾くまで少し待ちます。
↑革が落ち着いたら縫い穴を開けます。
↑糸で縫います。
↑完成。実物(左)と比較してみます・・・・う~ん、ちょっと大きくなってしまった・・・。
↑脇革に通してみました。いい感じです・・・・しかし実物と比較するとちょっと大きい・・・(;'∀')
↑続いて、脇革の基部に当て革を縫い付けます。
↑ここの当て革は折り返し部を設けています。
↑リベット部を覆うように被せたら・・・↓
↑際を縫い付けていきます。
↑両端縫い付けて完了。加工前と比較します。↓
↑いい感じに仕上がりました。
作業はまだまだ続きます。↓
↑ショルダー革は改造前にはクッション材がミシン縫いされています(左)。このクッション材を剥すと、当然ミシン糸も切れてしまい、あとは縫い穴だけ残ります。さすがにこれでは不格好なので、この縫い穴を再び手縫いします。↓
↑目立たないように黒糸で縫います。
↑左右2本分縫うのは結構時間が掛かりますね。縫付前と比較します。↓
↑これはいわゆる飾り縫いみたいなもので、あってもなくても実用には全く関係ありませんが、やはり縫って穴を埋めるのは必要です。
最初に切断したショルダー部の革を再びつなぎ合わせます。↓
↑折り返し部の革とショルダー部をボンドで仮止めします。リング環に交換しています。
↑縫い合わせています。リング環に一番近い縫い目は化粧縫いです。この根元まで縫ってしまうと革とカンに余裕がなく、キツ過ぎるためです。
↑リング環の受け革を作ります。オーストリア軍のYサスには存在しないものなので、手持ちの革で製作、着色します。
↑これらも当時品と同様に床面(革の裏面)が表面になるように着色しています。
↑縫い付けていきます。
↑縫付完了です。あとは・・・↓
↑背面を提げるベルトを通して・・・↓
↑完成です!!
折角なので実際に装着してみましょう!↓
↑うーん、自画自賛。ここまでやると何だか手放すのが惜しくなってきましたが・・・でも売却します。
さて改造レポは以上になります。
10年以上旧軍ものを製作してきましたが、その経験が存分に生かされたと思います。ほぼ失敗なく手持ちの3本の改造を終えました~。
でくの房@セカンド木村