CATEGORY:製作日記
2013年08月30日
革脚絆の修理
久々に工房のネタです。
今回は革脚絆ベルト部の修理と、脚絆本体の再塗装のご依頼を受けました。
こちらが送られてきたお直し品。黒の塗装がはげています。
ベルト部がちぎれており、尾錠も外れそうになるくらいに皮革部が傷んでいます。
早速、ベルト部を外していきます。糸切りばさみで糸をほどき・・・
ベルト、尾錠、遊革を分解していきます。
ここで注目すべきは尾錠を留めていた革の床面です。漉き加工がきちんと行われています。
革の厚みを薄く削り取る(漉く)ことによって、ベルトが重なり合った部分が分厚くなるのを防ぐための加工です。旧軍の遊革や帯革の折り返し部によく見られる加工です。
ベルト部を全て切り離した状態です。(片足分)
各部を測定後、ノートにメモしておきます。
各部測定後、革の選定に入ります。ベルト部は厚さ2.5ミリのものを使用することにしました。
ベルトカッターで15ミリの巾でカットしていきます。
ベルト部の切り出し完了。このベルトカッター簡単に任意の巾で切り出し可能なのは重宝しています。
遊革は厚さ1ミリの革を使用します。厚みがないため、ベルトカッターが使用できないので革包丁で真っ直ぐに切り出しています。
切り出し完了。これを遊革に使用します。
切り出したベルトは、各寸法にカットしていきます。
各寸法にカットされたベルト群。全部で18パーツに及びます。
ベルトは先端を加工し・・・
ヘリ落としでエッジ部を加工していきます。
全パーツこのような形になりました。
ベルトはこのように寸分違わぬ長さに切り出されているのですが・・・
先に説明した漉き加工を施さねばなりません。(画像のものは既に漉き加工をした後です。)
床面を上にして革包丁で削って行きます。恐らくこの加工が一番刃を傷めている気がします・・。
全ての漉き加工が終了した状態。結構大変です。
革脚絆の修理 その2へつづく
今回は革脚絆ベルト部の修理と、脚絆本体の再塗装のご依頼を受けました。
こちらが送られてきたお直し品。黒の塗装がはげています。
ベルト部がちぎれており、尾錠も外れそうになるくらいに皮革部が傷んでいます。
早速、ベルト部を外していきます。糸切りばさみで糸をほどき・・・
ベルト、尾錠、遊革を分解していきます。
ここで注目すべきは尾錠を留めていた革の床面です。漉き加工がきちんと行われています。
革の厚みを薄く削り取る(漉く)ことによって、ベルトが重なり合った部分が分厚くなるのを防ぐための加工です。旧軍の遊革や帯革の折り返し部によく見られる加工です。
ベルト部を全て切り離した状態です。(片足分)
各部を測定後、ノートにメモしておきます。
各部測定後、革の選定に入ります。ベルト部は厚さ2.5ミリのものを使用することにしました。
ベルトカッターで15ミリの巾でカットしていきます。
ベルト部の切り出し完了。このベルトカッター簡単に任意の巾で切り出し可能なのは重宝しています。
遊革は厚さ1ミリの革を使用します。厚みがないため、ベルトカッターが使用できないので革包丁で真っ直ぐに切り出しています。
切り出し完了。これを遊革に使用します。
切り出したベルトは、各寸法にカットしていきます。
各寸法にカットされたベルト群。全部で18パーツに及びます。
ベルトは先端を加工し・・・
ヘリ落としでエッジ部を加工していきます。
全パーツこのような形になりました。
ベルトはこのように寸分違わぬ長さに切り出されているのですが・・・
先に説明した漉き加工を施さねばなりません。(画像のものは既に漉き加工をした後です。)
床面を上にして革包丁で削って行きます。恐らくこの加工が一番刃を傷めている気がします・・。
全ての漉き加工が終了した状態。結構大変です。
革脚絆の修理 その2へつづく