CATEGORY:資料品の紹介
2014年05月09日
でくの房 スリングコレクション
皆さんこんにちは。でくの房@セカンド木村です。
さて、小銃用負革を中心に販売を行ってきた「でくの房」ですが、ここでセカンド木村の
「スリングコレクション」
を紹介してみたいと思います!!
・・・スプリングコレクションではありませんので・・・念の為(ちょっとの違いで随分オシャレに聞こえるもんですね)。
まずはこちらの画像から↓


上から
①30年式小銃用負革(この呼称には確証がありません)
②30年式小銃用負革(ゴム引き製)
③騎兵銃用負革
④99式短小銃用負革
⑤2式小銃テラ用負革
⑥小銃用負革(布製、フック仕様)
⑦96/99式軽機関銃用負革(布製、ナスカン仕様)
⑧96/99式軽機関銃用負革(布製、フック仕様)
となります。う~ん、遠目には何が何だか分かりませんね。1本づつUP画像で見てみましょう。
・・・と、その前に、各種つづみボタンを比較してみました。↓

左から
でく:でくの房製複製、①のコピー
①:①30年式小銃用負革に付属
③:③騎兵銃用負革に付属(鉄製)
⑤:⑤2式小銃テラ用負革に付属
拳:拳銃嚢用負い革に付属
つづみボタンでも微妙に形状が違っているのが分かりますよね。頭が丸っこい方(⑤、拳)が何となく日本軍の雰囲気があるような気がします。
では①30年式小銃用負革のアップ画像から見ていきましょう。


状態はあまりよくありませんが、つづみボタン、尾錠、遊革付の完品です。
セカンド木村が旧軍オリジナル品としては(多分)初めて入手したアイテムがこれでした。複製品作りを始めるきっかけともなったアイテムなので何かと思い入れがあります。

こちら遊革。合わせ面を漉き加工してあるのが分かります。いちいち手の込んだ仕事の跡が見えます。

では、38式小銃に装着してみましょう。

小銃へ負革を装着するときはつづみボタンはこの向きで取り付けます。丸い頭を銃床側へ持ってくると、キズがつきます。

装着完了。

床尾側のアップ画像。
・・・全体画像を撮るのを忘れていました・・。
続いて、99式短小銃にも装着してみました。↓

銃も負革も実物なので迫力があります。

下帯付近のアップ画像。

床尾付近のアップ画像。

この①の負革はベルト本体についているクセから判断するに、99式短小銃に装着されていた物、とセカンド木村は考えています。
では続いて、②30年式小銃用負革(ゴム引き製)のアップ画像を見てみましょう。

こちらベルト本体のみで、尾錠類はありません。

検印もハッキリと残っています。「昭 十七」と読めます。

①と比較してみます。全長、調節穴の数と間隔、尾錠抜きの穴、全て同じです。

比較アップ画像。

本体は非常に柔らかく、硬化やひび割れ等が一切無い極美品です。
これだけ状態の良い品を小銃に取り付けるのは資料的価値を損なう恐れがあるので、今回小銃への装着は諦めました。
お次は③騎兵銃用負革。

こちらは完品です。

①30年式小銃用負革との比較画像。上の騎兵銃用はちょっと短いですね。

比較アップ画像。①は先端が先細り、尾錠抜きも2個。一方、上の騎兵銃用はベルト先端は四角で尾錠抜きも1個、調節用の穴の数も異なり全く違うコンセプトで設計がなされたのが分かります。

尾錠の比較。左が騎兵銃用、右が①用。全然大きさが違います。

騎兵用の尾錠の線径は5ミリ近くありました。

遊革はタテ巾の違うものが2個付属します。こちらは以前にも紹介しましたね。→いわゆる『負革』につきまして
では、銃に装着してみましょう。

セカンド木村は騎兵銃を所持していませんので、99式短小銃に装着してみました。しかし・・・全く違和感がありません。当然と言えば当然で、99式短小銃開発にはそれまでの38式騎兵銃や44式騎兵銃を元に試作が進められたと言われており、99式短小銃採用後は新たな騎兵銃の開発は進められなかったようです。

下帯付近のアップ画像。

床尾側のアップ画像。
さて、続いては④99式短小銃用負革です。

こちら遊革、尾錠、つづみボタンなし。本体のみです。
ベルト巾が今までの負革よりやや広くなっているのが特徴です。

騎兵銃用(下)と比較してみました。すると・・・全長、調節用の穴の間隔、尾錠抜きがほぼ一致することが分かりました!
ただ、調節用の穴の数は99式の方が2個多いです。

では、99式へ装着してみましょう。尾錠類は工房製を使用しています。

う~ん、やはり実物同士はスゴミがあります。セカンド木村がどんなに「忠実複製品」を謳ってもやはり実物には遠く及びません・・。

アップ画像。

床尾側のアップ画像。

この負革にはキズがあります。「床尾負革止座」と呼ばれる部分に、干渉するからです。
その2へつづく。
さて、小銃用負革を中心に販売を行ってきた「でくの房」ですが、ここでセカンド木村の
「スリングコレクション」
を紹介してみたいと思います!!
・・・スプリングコレクションではありませんので・・・念の為(ちょっとの違いで随分オシャレに聞こえるもんですね)。
まずはこちらの画像から↓
上から
①30年式小銃用負革(この呼称には確証がありません)
②30年式小銃用負革(ゴム引き製)
③騎兵銃用負革
④99式短小銃用負革
⑤2式小銃テラ用負革
⑥小銃用負革(布製、フック仕様)
⑦96/99式軽機関銃用負革(布製、ナスカン仕様)
⑧96/99式軽機関銃用負革(布製、フック仕様)
となります。う~ん、遠目には何が何だか分かりませんね。1本づつUP画像で見てみましょう。
・・・と、その前に、各種つづみボタンを比較してみました。↓
左から
でく:でくの房製複製、①のコピー
①:①30年式小銃用負革に付属
③:③騎兵銃用負革に付属(鉄製)
⑤:⑤2式小銃テラ用負革に付属
拳:拳銃嚢用負い革に付属
つづみボタンでも微妙に形状が違っているのが分かりますよね。頭が丸っこい方(⑤、拳)が何となく日本軍の雰囲気があるような気がします。
では①30年式小銃用負革のアップ画像から見ていきましょう。
状態はあまりよくありませんが、つづみボタン、尾錠、遊革付の完品です。
セカンド木村が旧軍オリジナル品としては(多分)初めて入手したアイテムがこれでした。複製品作りを始めるきっかけともなったアイテムなので何かと思い入れがあります。
こちら遊革。合わせ面を漉き加工してあるのが分かります。いちいち手の込んだ仕事の跡が見えます。
では、38式小銃に装着してみましょう。
小銃へ負革を装着するときはつづみボタンはこの向きで取り付けます。丸い頭を銃床側へ持ってくると、キズがつきます。
装着完了。
床尾側のアップ画像。
・・・全体画像を撮るのを忘れていました・・。
続いて、99式短小銃にも装着してみました。↓
銃も負革も実物なので迫力があります。
下帯付近のアップ画像。
床尾付近のアップ画像。
この①の負革はベルト本体についているクセから判断するに、99式短小銃に装着されていた物、とセカンド木村は考えています。
では続いて、②30年式小銃用負革(ゴム引き製)のアップ画像を見てみましょう。
こちらベルト本体のみで、尾錠類はありません。
検印もハッキリと残っています。「昭 十七」と読めます。
①と比較してみます。全長、調節穴の数と間隔、尾錠抜きの穴、全て同じです。
比較アップ画像。
本体は非常に柔らかく、硬化やひび割れ等が一切無い極美品です。
これだけ状態の良い品を小銃に取り付けるのは資料的価値を損なう恐れがあるので、今回小銃への装着は諦めました。
お次は③騎兵銃用負革。
こちらは完品です。
①30年式小銃用負革との比較画像。上の騎兵銃用はちょっと短いですね。
比較アップ画像。①は先端が先細り、尾錠抜きも2個。一方、上の騎兵銃用はベルト先端は四角で尾錠抜きも1個、調節用の穴の数も異なり全く違うコンセプトで設計がなされたのが分かります。
尾錠の比較。左が騎兵銃用、右が①用。全然大きさが違います。
騎兵用の尾錠の線径は5ミリ近くありました。
遊革はタテ巾の違うものが2個付属します。こちらは以前にも紹介しましたね。→いわゆる『負革』につきまして
では、銃に装着してみましょう。
セカンド木村は騎兵銃を所持していませんので、99式短小銃に装着してみました。しかし・・・全く違和感がありません。当然と言えば当然で、99式短小銃開発にはそれまでの38式騎兵銃や44式騎兵銃を元に試作が進められたと言われており、99式短小銃採用後は新たな騎兵銃の開発は進められなかったようです。
下帯付近のアップ画像。
床尾側のアップ画像。
さて、続いては④99式短小銃用負革です。
こちら遊革、尾錠、つづみボタンなし。本体のみです。
ベルト巾が今までの負革よりやや広くなっているのが特徴です。
騎兵銃用(下)と比較してみました。すると・・・全長、調節用の穴の間隔、尾錠抜きがほぼ一致することが分かりました!
ただ、調節用の穴の数は99式の方が2個多いです。
では、99式へ装着してみましょう。尾錠類は工房製を使用しています。
う~ん、やはり実物同士はスゴミがあります。セカンド木村がどんなに「忠実複製品」を謳ってもやはり実物には遠く及びません・・。
アップ画像。
床尾側のアップ画像。
この負革にはキズがあります。「床尾負革止座」と呼ばれる部分に、干渉するからです。
その2へつづく。
検証!村田銃負い革 その5
検証!村田銃負い革 その4
検証!村田銃負い革 その2(村田銃識別法②)
検証!村田銃負い革 その1(村田銃識別法①)
軽機負い革 謎アイテム その2
軽機負い革 謎アイテム
検証!村田銃負い革 その4
検証!村田銃負い革 その2(村田銃識別法②)
検証!村田銃負い革 その1(村田銃識別法①)
軽機負い革 謎アイテム その2
軽機負い革 謎アイテム
数年前のお正月にお取り引きさせていただいた記憶があります。その節はお世話になりました。
お褒めのお言葉をいただき有難うございます。
今回主役は「負革」なので38式は通称で明記させていただきました。ご指摘有難うございます。